中国

中国のインターネットに関する出来るだけ公式なデータを探そうとすると、今のところCNNIC(中国互联网络信息中心, China Internet Network Information Center)が半年に1回公表している中国互联网络发展状况统计报告(The Statistical Report on Internet Development in China)を用いることになります。日本語の表現では「中国インターネット発展状況統計報告」という意味合いでしょうか。無料で公開されており、全文をWebサイトからPDFで手に入れることができます。中国のインターネットに関する多くの記事や、国家間のインターネットに関する比較データでは、この統計が主に使われています。

CNNICは1997年6月に設立された機関で、中国国内のネットワーク、ドメイン名、IPアドレスの管理を行う役割を担っています。建前上は非営利組織ですが実質は中国政府(工業情報化部)の下部組織という扱いです。対外的には、日本のJPNIC(社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)と同一の、中国のインターネットに関するICANNから見た窓口組織でもあります。即ち、中国のIPアドレスを管理するNIR(National Internet Registry)としての立ち位置もあります。

CNNIC Report

一方、上記の報告はこのCNNICによって半年に1回公表されています。発表スケジュールについては明確には示されていませんが、おおむね毎年1月と7月にネット上で公表されており、直近では2014年7月に第34次が公表され、インターネットユーザが中国で6.3億人を超えたことが伝えられています。

ただし、このレポートを読み解く上ではいくつかの点について注意が必要です。例えばインターネット利用に関するあらゆる統計データを含んでいるものの、調査にあたっての定義や調査方法の正確性について、どの程度の調査水準であるかを評価しにくい点があります。この点は考慮してください。他方、ドメイン名やIPアドレス数などCNNICが直接管理している情報については信頼性が高いものと推測しています。

CNNIC
http://www.cnnic.net.cn/

第34次中国互联网络发展状况统计报告
http://www.cnnic.net.cn/hlwfzyj/hlwxzbg/hlwtjbg/201407/P020140721507223212132.pdf

 

※本記事は2011年1月12日にchinainternetreview.comに掲載したコラムを、2014年末時点で加筆・訂正したものです。