クラウド

このほど開かれた第6回クラウド大会で、三大通信キャリアが揃ってクラウドサービスの提供に注力する方針を発表した。多くのIT企業やクラウド事業者はSaaS やPaaSを中心にサービスを提供しているが、三大通信キャリアはいずれもIaaSに注目しており、単なるクラウドサーバの提供にとどまらない通信キャリアの長所を生かした総合サービスを提供すると意気込んでいる。

中国移動集団の李副総経理は、クラウドインフラ部分への投資を増やす方針で、すでに進行中の南方基地や国際通信港の建設プロジェクトに加え、ハルピンやフフホト、貴州などに数百億元を投じて大規模なDCを建設する計画を明かした。現在は企業の利用が中心だが、今後は政府や一般ユーザーにもパブリッククラウドサービスを提供する予定だ。さらに2014年末までに4G基地局を50万か所設けて、クラウドと組み合わせた新しいサービスの提供も予定している。

中国聯通集団傘下の中国聯通クラウドデータ有限公司の焦総経理は、今後の重点としてクラウドインフラの完備、パブリッククラウドプラットフォームの構築、共存共栄の環境づくり、一流のクラウド商品の開発、現代化された運営管理システムの構築、イノベーション能力の向上の6点を掲げた。また間もなく個人向けクラウドサービス「沃雲」の提供を始めるとし、スマートフォン向けのアプリを通じて、連絡帳、メールボックス、クラウドアルバム、クラウドバックアップなどの機能を提供すると説明した。さらに家庭のテレビやスマートフォンを接続して機能を拡張することができる「沃雲BOX」もリリースを控えているという。

中国電信はハイブリッドクラウドの発展に注力する方針を発表し、「天翼雲」が工信部から中国初の「信頼できるクラウドサービス」の認証を獲得したと報告した。今大会では「信頼できる―中国電信」をキャッチフレーズにクラウド用サーバ、ストレージ、シンクライアントといった商品の展示に加え、教育、政務、医療、金融など各業界に最適なプライベートクラウドソリューションを提案している。